久々に泣けました。
心がじーんと来て、込み上げてくるものが涙となって自然とわき出してきた。そんな感じ。
電車の中でも思い出すと涙が込み上げてくる。
そんな映画です。

ス
トーリーは、とある養老施設に初老の女性（ジーナ・ローランズ）はアルツハイマーで昔の思い出も全て忘れてしまっている。その彼女の元へ定期的に通い続け
る初老の男性デューク（ジェームス・ガーナー）は彼女に古き良き時代のアメリカでの一夏の恋物語を聞かせる。その物語とは17才の裕福な天真爛漫な女の子
アリーと、しがない製材所で働く青年ノアの恋物語。結局2人は両親の反対もあり一時期別れてしまう。でもその間もお互い忘れることができないでいる。しか
し彼は第二次世界大戦に出兵し、彼女は大学に行き新しい恋をする。裕福な青年との結婚に両親も大賛成！　そんな時、偶然彼女はﾉｱの写真を新聞で見てしま
う。彼女は彼の元へ会いに行くのだが・・・・・　
７年ぶりに再会した二人、、、また燃え上がる恋心。
彼女は今の彼を選ぶのか？それとも元の彼を選ぶのか？

「それで彼女はどちらを選ぶの？」と尋ねる初老の女性。そして微笑むデューク。そう・・・・この物語は何を隠そう初老の女性の人生なのだ。
医者から「記憶を取り戻すことは不可能」と言われながらも針の穴ほどの希望を持ち、彼女に物語りを聞かせ続けるデューク。そこには「深く、強く、そして限界のない愛」を感じざるを得ない。

デュークの愛する人に自分の愛を思い出して欲しいと思う一念が、記憶を取り戻させるだろうか？
そして彼女はいったいどちらの男性を選んだのか？

若
い頃のアリー（レイチェル・マクアダムス）は美人でそしてとってもお転婆。大口をあけてｹﾞﾗｹﾞﾗ大笑いする天真爛漫の女の子。その彼女がどんな人生を
送ってきたか？最後のシーンを見て、「こんな素晴らしい人生！なんて羨ましい・・・」と思うのは私だけではないだろうなぁ・・・

若い頃の愛が「激愛」ならば、年齢を積み重ねて来た愛は「深く普遍の情愛」なのでは？この映画、是非ご夫婦でご覧になることをお薦めします！
30代40代のカップルもいいし、シニアのカップルも是非ご覧になる価値があると思います。

それと、日本も高齢化社会。これからアルツハイマーになってしまう老人の数も激増するかもしれない。　家族が夫婦がどう関わっていけばよいのか？考えさせられる映画でもある。

text by...  七福神

2005/02/07