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とくしま天体ショー

vol.14 肉眼でも見えた巨大黒点

vol.14 肉眼でも見えた巨大黒点(2014年10月)

あすたむらんど徳島職員、田村氏によるコメント&観測報告

肉眼でも見えた巨大黒点(2014年10月)

太陽は地球に光と熱を届けている母なる星であり、私たちは太陽なしでは生きていけない。地球は惑星だが、太陽は恒星と呼ばれ、水素の核融合反応によって自ら光り輝く星である。あのギラギラまぶしい太陽と夜空の星が同じなんてイメージできないが、広い宇宙からみれば、太陽はごくありふれた普通の星なのだ。

太陽を観察していると、表面に黒い斑点が現れることがあり「黒点」と呼ばれている。太陽の表面温度は約6000℃あるが、黒点の部分は約4000℃と低いため黒く見えている。もし、黒点だけを取り出したら満月よりも明るく輝くだろうといわれている。黒点はずっと見えているわけではなく、形が変化したり、太陽の自転によって移動する。

10月下旬、肉眼でも見える巨大黒点が出現した。日食メガネを通してみると、すぐにホクロのような黒い点を見つけることができた。皆さんにも見てくださいと言いたいところだが、太陽の観察には危険が伴うことを知っておいていただきたい。望遠鏡や双眼鏡で直接太陽を見ると失明の危険があるので、絶対にやってはいけない。また、黒い下敷きやサングラス、すすを付けたガラス板で太陽を見るのも危険なのでやらないでいただきたい。これらの物は、太陽のまぶしい光は抑えてくれるので安全に思えるが、目に見えない赤外線を通してしまうため、気付かないうちに目を火傷してしまう恐れがあるのだ。安全に太陽を観察するには、日食メガネなど専用の道具を使うようにお願いしたい。それでも長時間見続けるのは避けた方が良いと言われている。

撮影は10月23日に行った。今回は望遠鏡を使わず、コンパクトデジタルカメラのレンズに太陽撮影用のフィルターをかぶせて撮影した。カメラに光学30倍ズームが搭載されているので、めいっぱい望遠で撮影し、パソコンに取り込んでトリミングを行った。太陽面にはいくつか黒点が見えているが、中央左下の大きな黒点が、肉眼でも見えていたものだ。

黒点をよく見ると、黒い部分(暗部)と、その周りを取り巻く薄暗い部分(半暗部)で構成されているのがわかる。カエルの卵のように見えるのは私だけだろうか。

太陽の直径は地球のおよそ109倍ある。比較のために写真の右下に地球の大きさを白い点で示した。話題の巨大黒点は暗部だけでも地球2つ分はある大きさだ。半暗部の端まで入れると地球10個分はあるだろうか。やはり宇宙はスケールが違う。