取材に行ってきました!
子どものみならず、大人も夢中の『こびとづかん』。あすたむらんど徳島では、園内のいたるところに隠れている“こびと”を専用アプリを使って探す、「こびとづかんとなつやすみ in あすたむらんど」が開催されています。
『こびとづかん』の作者であり、こびと研究家としても活躍されている『なばたとしたかさん』のトークショー&サイン会にお邪魔して取材をしてきました。
※こびとづかんとなつやすみ in あすたむらんどは、2016年9月4日(日)まで開催されています。
※トークショー&サイン会は2016年7月29日(金)、30日(土)に終了しました。
初めてこびとに出会った時のことを教えてください
会場にはたくさんの「こびと好き」な人たちが集まって、とてもにぎわっていました。
僕が初めて“こびと”を発見したのは、4~5歳のころでした。兄とキャッチボールをしているとき、草むらに何か気配を感じたんです。その時に初めて“こびと”を発見しました。草や花の蜜を食べている『クサマダラオオコビ』ですね。
その時、「もしかしたら身の回りには、他にもたくさんのこびとが隠れているんじゃないか?」と思い、こびとの研究を始めました。
たくさんのこびとに出会うコツを教えてください
イラストとサインを書くなばたさん(右)。なばたさんとこびとの話をする子どもは、本当に楽しそうでした。
まずは本や図鑑をよく読んでこびとのことを知ることが大切だと思います。どんな所に、どんなこびとがいるかを前もって知っていると、見つけやすくなりますね。
例えば、『ヒメイエコビト』が家の高い所に隠れていることを知っていれば、天井や屋根裏を探せばいいんだなってわかりますよね。家の中で「くつ下が片方無い」とか、「さっきまであった鉛筆が無い」っていうときは、いたずら好きのヒメイエコビトの仕業だと思います。
あすたむらんどの中にもたくさんのこびとが隠れているので、『こびと探査機AR』を使って探してみてください。
夏休み中の子どもたちにメッセージをお願いします。
徳島には、こびと好きな人が多くて嬉しいです。今日のトークショーにもたくさんの方が来てくださいましたし。
まず、子どもたちには身の回りのいろいろなことに興味を持ってもらいたいなと思います。普段から「なぜ?」という疑問を持ちながら生活をしていると、新しい発見がたくさんあって、毎日がとても楽しくなります。
みんなが好きな『カクレモモジリ』も、僕の「なぜ?」という素朴な疑問がきっかけで見つけることができました。
こびとを探すときも同じで、「ここには、どんなこびとがいるんだろう?」って思いながら探すと面白いし、いつもこびとの気配を感じながら生活をしていると、新しいこびとにきっと出会えると思います。
プロフィール
なばたとしたか
1977年、石川県生まれ
2006年、初の絵本『こびとづかん』を発表し、大きな反響を呼んだ。
2008年には、こびとの観察ガイド本となる『こびと大百科』がきっかけになり、『こびとづかん』が一大ブームに。最新本・こびと大図鑑(2015年6月)を含めた6冊のシリーズは、累計270万部を超えている。今や子どもたちにとっての「定番作品」として広く愛されている。