取材に行ってきました!
蔦哲一朗監督、最新情報!!
これまでに何度も、まいぷれ徳島の取材を受けてくださった映画監督の蔦哲一朗さん。今年の6月には、DIYA(ディヤ)プロジェクトをスタートし、その後順調にクラウドファンディングが終了したというところまではお話を伺っていました。
そこで、最近の監督の活動を徳島の方に紹介したいと思い、久しぶりに取材をさせていただきました。
監督、近況をお聞かせください!
◆最後にお会いしてから4か月が経ちましたが、監督の近況を教えてください。 まいぷれ徳島さんで取り上げていただいたDIYA(ディヤ)プロジェクトのクラウドファンディングも、目標金額の300万円を達成し無事終了しました。今はクラウドファンディングで支援してくださった方々に返礼品を届けるため、製品の準備をしているところです。
それと同時進行で、今後の展開に向けて、ネット販売やパンフレット作成の準備を進めています。また、全国の様々なイベントでこのプロジェクトのPR活動も行っていく予定です。最終的には、百貨店やセレクトショップでの販売を目指していくつもりです。
⇒蔦哲一朗監督の挑戦 “DIYA”(ディヤ)プロジェクト
◆DIYAプロジェクトも順調なようですが、映画製作のほうはいかがですか?
今は『黒い牛』という新作映画の企画・製作の準備をしています。この作品は、人と牛が一つ屋根の下で暮らしながら、荒れ地を耕し、自然の中で農耕をするというもので、完成に向けての資金集めとシナリオを書いている段階です。
完成しましたら、また徳島のみなさんにもご報告させていただきます。
<写真は2017年10月・韓国釜山国際映画祭にて撮影>
◆新作も楽しみですが、監督がぜひ徳島の方に観ていただきたいというオススメの映画があるそうですね?
縁あって、日本での映画配給のお手伝いをさせていただいている、『リベリアの白い血』という作品が特におすすめです。
この映画は、ニューヨーク在住の福永壮志監督と、徳島育ちのカメラマン・村上涼さんが、アフリカのリベリア共和国のゴム農園で働く労働者の姿と、仕事を求めアメリカへ移住したアフリカ系移民の現実を鮮烈に描いた作品です。
ただ残念なことに、カメラマンの村上涼さんはアフリカでの撮影中に重度のマラリアに罹ってしまい、33歳という若さで亡くなられました。同じ徳島で育った村上涼さんの遺作となった映画を何とか徳島でも上映したいと考えて活動をしてきた結果、イオンシネマ徳島さんで上映していただくことが決定しました。
監督オススメの映画「リベリアの白い血」について
監督:福永壮志 撮影:村上涼/オーウェン・ドノバン 音楽:タイヨンダイ・ブラクストン (ex.BATTLES)
出演:ビショップ・ブレイ/ゼノビア・テイラー他
原題:Out of my hand/2015年/米国/88分/リベリア語・英語/ビスタサイズ/5.1ch/カラー/DCP
配給・宣伝:ニコニコフィルム
◆この作品の見所はどんなところでしょうか?
なんといっても、村上涼さんの撮影したリベリアの労働者をドキュメンタリーのようなタッチで描いたシーンの数々だと思います。また、映画全体を通して、日本とはあまり縁のないアフリカの人々の現実と、私達が普段何気に使っているゴム製品とが繋がっているのだということを感じていただけると関係者としても嬉しいです。