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とくしま天体ショー

vol.01 金環日食観測報告2012年5月21日

神秘の現象をもう一度見よう! 金環日食を動画で公開!(撮影:あすたむらんど徳島)

2012年5月21日
日本の陸地で金環日食を見ることができるのは25年ぶり!徳島県ではなんと282年ぶりとなる本日の金環日食をまいぷれ徳島はいち早く動画で公開します!もう一度見たい方、見逃した方もぜひご覧ください!

金環日食の撮影に成功したあすたむらんど徳島職員、田村氏によるコメント&観測報告

撮影:あすたむらんど徳島 7時27分
撮影:あすたむらんど徳島 7時27分
2012年5月21日、ついにこの日がやって来た。徳島では282年ぶりとなる金環日食だ。
部分日食は何回か見たことはあるが、金環日食は初めてだ。

日食は月が太陽の前を横切って隠してしまう現象だが、月の直径は約3,500km、そして太陽の直径は約1,400,000km、太陽は月の400倍も大きいのだ。

しかし、太陽は月より400倍遠くにある。そのため、地球から見た太陽と月の大きさはほぼ同じになる。日食は400倍の偶然が生んだ奇跡とでも言えばいいだろうか。子どもみたいにドキドキしながらその日を迎えた。

 午前5時に職場に到着。昨夜からの雨は上がったが、空は雲に覆われている。
空を気にしつつ機材を準備した。今回は天体望遠鏡に一眼デジカメを取り付けて撮影に臨む。もう1台の小型天体望遠鏡にはコンパクトデジカメを取付けて日食のクライマックスをハイビジョン動画で狙う。

 午前6時16分、日食の始まり…しかし雲は厚いままだ。
午前7時、雲越しに欠けた太陽が姿を見せた。日食メガネを通して見える太陽はだんだん細くなり午前7時27分、太陽はリング状になった。初めて見る金環日食は言葉にならないほど神秘的で、宇宙の奥行きを感じた瞬間でもあった。あたりが少し暗くなり、気温が下がったのも肌で感じた。

 今年は天文現象の当たり年だ。
6月4日には部分月食、6月6日には金星の太陽面通過が見られる。空にカメラを向ける日が続きそうだ。


右の写真は撮影の様子です。
15㎝屈折望遠鏡にデジタル一眼レフカメラを取り付け、対物レンズの像を直接撮像素子に結ぶ直焦点法で撮影を行いました。

雲を通して太陽のリングが見えた!

 前日の夜から雨が降り、天気が心配されました。
21日朝には雨は上がりましたが、空は雲に覆われ、6時16分の欠け始めは見ることができませんでした。ようやく雲越しに太陽が姿を見せたのは7時過ぎでした。
そして7時27分、太陽はリング状に!周囲が少し暗くなり気温が下がったのも感じました。

7時05分
7時13分
7時21分
7時26分
7時27分
7時30分
7時33分
7時49分
8時35分

金環日食の時、周囲は暗くなるの?

 皆既日食の時、周囲は暗くなります。しかし、金環日食では、わずかですが太陽の光っている部分が残りますので、せいぜい薄曇り程度にしか暗くならないと言われています。
人間の目は暗さに慣れるため、ゆっくり暗くなると、変化を感じにくいようです。

 そこでデジタルカメラの電子の目を使って、明るさの変化を調べてみました。
下の4枚の写真は、ISO感度、絞り、シャッタースピードをマニュアルで固定して撮影しました。
肉眼では少し暗くなった程度にしか感じませんでしたが、撮影した画像には驚くほどの変化が記録されていました。

日食ってなに?

日食は、太陽・月・地球が一直線に並んだ時に起こり、地上からは太陽の一部または全部が月によって隠されて見える現象です。
日食解説図

日食の種類

「皆既日食」
「金環日食」
「部分日食」
日食は3種類あり、太陽が月によって全部隠される時は「皆既日食」、太陽と月が重なっても太陽がはみ出し、リング状に見える時は「金環日食」、太陽の一部だけが月に隠れされ欠けて見える「部分日食」があります。

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