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とくしま天体ショー

vol.09  中秋の名月 2013年9月19日

vol.09  中秋の名月 2013年9月19日

あすたむらんど徳島職員、田村氏によるコメント&観測報告

2010年代最後となる満月の中秋の名月

 旧暦8月15日の月は『中秋の名月』と呼ばれ、日本ではススキを飾ったり月見団子を供えて美しい月を眺める「お月見」という習慣がある。
涼しい秋風に吹かれながら虫たちの鳴き声をBGMに美しい月を見る。何とも風情のある行事だ。

 中秋の名月を迎える9月後半頃は、台風が接近したり秋雨前線の停滞で天気が崩れることが多い。しかし、2013年9月19日は爽やかな秋晴れとなり、雲一つ無い最高の条件で名月を見ることができた。

 いつもなら15cm屈折望遠鏡にデジタル一眼レフカメラを取付けて撮影に臨むのだが、今回は6cm屈折望遠鏡の接眼レンズをコンパクトデジカメで覗かせて撮影した。手持ち撮影のため手ブレする恐れがあり、感度を上げて高速シャッターで撮影した。フィルムカメラの時代なら難しかった撮影も、簡単にできるようになった。技術の進歩に感謝だ。

 ところで、中秋の名月は満月とは限らないというのをご存知だろうか。
旧暦と月の満ち欠けにずれがあり、中秋の名月は満月でない年の方が多い。
2011年・2012年・2013年と3年連続で満月と重なったが、来年からしばらくは少し欠けた中秋の名月が続く。
次に満月と中秋の名月が重なるのは2021年、なんと8年後なのだ。
東京オリンピックの翌年まで待たなくてはならない。今回の中秋の名月は、満月と重なる2010年代最後のものであった。そんな思いで見上げた月はちょっと特別に見えた。

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