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とくしま天体ショー

vol.11  スーパームーン 2014年9月9日

vol.11  2014年最後のスーパームーン

あすたむらんど徳島職員、田村氏によるコメント&観測報告

2014年最後のスーパームーン

月は楕円軌道を描きながら地球の周りを回っているので、地球と月は近付いたり離れたりを繰り返している。
その距離は最も近付いた時で約36万キロメートル、最も離れた時で約41万キロメートルで、なんと約5万キロメートルも変化する。

地球に最も近付いた時に満月もしくは新月になった月を「スーパームーン」と呼んでいる。(スーパームーンは天文用語ではない)新月は太陽と同じ方向にあって見ることができないので、実際に見えるのは満月だけだ。

スーパームーンの起きる頻度は年に1回程度だが、2014年は7月12日、8月11日、9月9日と3回も見られラッキーな年であった。
7月と8月は見逃してしまい、今年最後のチャンスとなる9月9日に撮影に臨んだ。折しも中秋の名月の翌日、2日続けて望遠鏡を月に向けることとなった。

夕方まではきれいに晴れていたが、夜になると雲が広がってしまい、雲の切れ間を狙っての撮影となった。シャッタースピードを変えながら、とにかくシャッターを切った。

スーパームーンが本当に大きいのか確かめるには、同じ機材を使って同じ条件で撮影した満月の画像が必要になる。
探してみると、2012年9月30日の中秋の名月があった。ちょうど満月と重なった名月だ。さっそく2枚の月の画像をパソコンに取り込んで並べてみると…スーパームーンは確かに大きい。

次のスーパームーンは2015年9月28日だ。1年ほど先になるが、いつもよりちょっとだけ大きな満月、みなさんも見上げて見てはいかがだろうか。
ちなみに、スーパームーンとは逆に、小さく見える満月は「マイクロムーン」と呼ばれているが、こちらはスーパームーンほど話題にならないようだ。
スーパームーンとマイクロムーンを撮影して並べたら、上の写真よりもっと大きさの違いがわかるはず。いつかチャレンジしてみたい。